今回のドイツ・オーストリア旅行に関し、その背景には私の「生涯にわたるふたつの趣味」が大きく関わってくるので、これについて書いてみる。
ひとつは、「サッカー」である。
きっかけは小学校5年生の時の担任の先生の影響である。
その先生は女性でありながら、体育の授業のほとんどをサッカーに費やしていて、他の種目はほとんどやらなかった。カリキュラムなどで問題がなかったのだろうかと今更ながら不思議であるが、現在のサッカー好きはその先生のお陰であり、心から感謝している。
怪我や病気をして現役(といっても高校卒業後は草サッカーレベルだったが)を引退してからは、ワールドカップに傾倒し、日本がアジア一次予選で敗退していた90年イタリア、ドーハの悲劇の94年アメリカ、記念すべき初出場の98年フランス、02年日韓と毎大会数試合程度観戦し、その合間に観光し、その土地土地の名物や甘いものを食することを人生の楽しみとしていた。
当初、金が無いときは借金をしたり、多少なりとも給与の高い会社に転職をしたりなど無茶なことをしてまでも観戦+観光旅行をしていたものである。
試合自体を見るのであればテレビの方がくまなく観戦できるし、得点シーンを見逃してしまったとしてもビデオやスローモーションで再現してくれるし、横になりながらでも応援できる。
しかし、一度スタジアムで観戦してしまうとあの「臨場感」や「雰囲気」の虜になってしまう。スタジアムに入場する前は見ず知らずの人たちであっても、ひとたび同じユニフォームを着て、共に君が代を歌い、声を嗄らして応援し、チャンスやピンチ、得点失点に一喜一憂するという「一体感」こそ病みつきになる要因であり、魔力かもしれない。
そして今回、ダメモトで申し込んでみた日本対オーストリア戦が何と運良くはやばやと1月に当選した。
なかなか運のいいオットである・・・
つづく
ズボラなオットの緻密な旅計画<2>
2006.06.26
目次
閉じる