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ズボラなオットの緻密な旅計画<4>

「今回は、縁が無かった。プラズマか液晶テレビでも買って家でユニフォームを着て正座しながら応援するか」と一旦は諦めていたところ、高校時代からのサッカー部の親友であるI君から「今回は見に行かないの?」という電話。
これまでの経緯を自嘲気味に説明すると「自分の名前を使ってもいい」という提案をしてくれた。
持つべきものは「友」である。
重複申込は不可のため、再チャレンジするには知人から「名前」だけでなく、パスポート番号や、さらに引落しのクレジットカード番号等の「個人情報」まで教えてもらわなければいけない。
そして万一当選したら、今度は「権利譲渡」である。
「当選証明書」「譲渡証明書」と「当選者のパスポートのコピー」を用意し、スタジアムの窓口に提出し、自分が当選したチケットをこれら必要書類の持参人に譲渡する、という権利譲渡が承認されたらようやくチケットをゲットできる、という厄介な手続きが必要である。
ここで「日ごろの行いの良さ」が報われた。
またもや前回同様「日本対オーストラリア戦」が当選したのである。
これで一気にイケイケモードになって私は、深夜残業をこなし(昼間はスケジュール表作成で忙しかったもんで)、タクシーで帰宅する日々が始まった。
ほぼ完璧なスケジュールにおいて、一点だけイカンともしがたい問題があった。それは、ドイツへのフライトである。遅い時点での予約だったので、どの便も満席。ロンドン、パリ、アムステルダム、チューリッヒ経由すべてのルートが満席。
いよいよ最後の手段。
それは香港経由である。
それにしても、良き友を持つオットである・・・
つづく

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この記事を書いた人

添乗員になりたかっただけあって旅行のプランニングが得意。学生時代はサッカーに夢中で、ワールドカップは5回観戦しました!

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