ズボラなオットの緻密な旅計画<22>

ロングスローに飛び出した川口が空振りした結果、同点弾をくらった。キーパーは飛び出したら味方だろうが敵だろうが蹴散らしながら、ボールをキャッチするかペナルティーエリア外にはじき出さなければならない。キーパーがそれでファウルをとられてPKになったことなど見たことがないし、ゴールがガラ空きになってしまうから当然である。それまで見せていたファインプレーも水の泡だ。
日本レベルの国が大きな大会で勝利するには、致命的なミスは一つも許されない「完璧さ」が必要である。
もうこうなったら日本は逃げきれない。ここが日本の大いなる弱点であり永遠の課題である。
先取点をとった瞬間は嬉しかったが、すぐ「これはマズイ事態になりそうだ」という思いが湧いてきた。点をとった時間帯が早すぎたからである。なぜならば終了ギリギリまで0-0で凌いで、最後に俊輔のFKで勝利する、というパターンしか日本は勝つ方法がないと思っていたことに起因する。早い時間帯に先取点をとって1-0で勝つ、などという精神力も体力も戦略もないのが残念ながら日本の実力なのである。「引分け戦法」がとれない。勝ちにいくのか、引分けでよしとするのかはっきりしないまま、予想どおりあっという間に逆転された。
まわりのオーストラリアサポーターが熱狂する。自分の方にビデオを向けてきたサポーターに対して、思わず中指を立てる。ファ○○ユー!!
クロアチアも恐らく初戦のブラジル戦では敗れるだろうから、次の日本対クロアチア戦はどちらにとっても絶対勝利しなければならない戦いになった。
もう今回のワールドカップは終わったことを実感したオットであった。
つづく